


10.2, 2024
この前お話した音の出し方の続き、「息を当てるポイント」についてお話します。
前にも書きましたが、フルートは息の半分を中に、半分を外に出して吹く楽器なのですが、この割合や方向の感覚を掴むのが難しいところです。
歌口が下にあるので何となく下に向かって吹きたくなるのですが、それだと下唇が潰れてしまったり、上唇が被りすぎてしまうことがあります。
そうなると口の形のところでも書きましたが、息がたくさん出ていってしまったり、高音を出すのに苦労したり、低音がなかなか鳴らないということになりやすいです。
ではどうしたらいいのか。
吹き矢のように、少し先の音の的に向かって息を吐くのです!

……つまりどういうことかというと、
まず前回の理想のアンブシュア、アパチュアを保ちながら、丸い息が顎より下に落ちないように意識し、真っ直ぐ前に吐きます。
私の中のイメージですが、下唇は流しそうめんの竹のような形で、その上を息が真っ直ぐスーッと流れていくような感じです。
(実際はそんな形ではないと思いますが)
この息の通り道のイメージを掴んだら、あとはその息を的に当てるように、鳴らしたい音の鳴る高さを狙って出します。
(鳴る高さというのは、実際音が出たときの息が乗ったような感覚のところです。これをよく覚えておきます)
ここで大切なのは、息のスピードです。
でんじろう先生の実験に出てくる空気砲を思い浮かべてください。
箱を手でポンっと叩くのが、お腹(おへその下、いわゆる丹田)の役割です。
そうして押し出された息は素早く、瞬間移動のごとく口の穴へ届きます。
強い息、たくさんの量でなくて大丈夫です。
あくまで「お腹を使ったスピードのある息」であることが大切です。
タンギング(舌)を使わず、先ほどの的に向かって、小さく丸い息がフッと出てくるように吹いてみてください。
はじめは短い音から、そして徐々に長い音にしていきます。
音が出てからは「ゆっくり、一定の速度で進むように」息を吐いていきます。
(このとき出した息が、ドバーーーっと出ていってしまわないように気をつけます)
お腹から口の穴までは素早く、口から出たらゆっくりです。
※中音域以上になって、なかなか長い音で音の高さ保てなかったりする場合は、さらにお腹の支えが必要になるのですが、これはまた別の回に詳しくお話します。
どうでしょうか。よかったらぜひ実践してみてください♪
次回、残りの「息を吹きすぎる」についてお話します!